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東海道サイクリング 日本橋~静岡

東海道サイクリングのまとめ。
去年は中山道を走りました( http://dainyan.way-nifty.com/blog/2011/11/post-9f4d.html )が、今年はぜひとも東海道をということで梅雨明けから何度となく挑戦していました。しかし、熱中症にやられたり、天候が不順だったり、モチベーションが上がらなかったりでなかなか行けずにいました。
これではいけないと、台風が迫る9/29から9/30にかけて、東海道サイクリングの第1弾に行ってきました。今年はまとまった休暇が取れそうもないので、ごく普通の週末に少しずつ走るつもりです。

◆1日目

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まずは、スタート地点の日本橋に向かいます。自宅から日本橋までは約30km。荒川を渡ると旧岩淵水門が今日も赤く輝いています。空も晴れて、遠くの雲は高く、とても台風が近づいているようには思えません。

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日本橋に着いたら、竜神様に挨拶してさっそく出発。最初の宿場町、品川を目指します。

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品川をめざしつつ、新橋を通過していると、博物館になった旧新橋停車場があることに気が付きさっそく寄り道。しかし、時間が早かったため開いておらず、外から写真だけ取りました。

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品川宿に着いてスピードを落としてぶらぶらしていると、品川橋のたもとでスパイシーカレーパンなるものを発見。これがほんとにスパイシー!一気に間が覚めました。
しばらくのんびり走った後、品川宿を離れ、次の宿場へ向かいます。

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東海道の名物(?)京急蒲田の踏切に差し掛かりました。相当久しぶりに外から眺める京急蒲田駅はすっかり様変わりしていて、線路が3段重ねになっていました。もちろん一番下は見慣れた踏切です。完全高架化で、そのうちこの踏切も撤去されちゃうのかな。便利なるぶん、ちょっと寂しい気もします。

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多摩川を渡れば、もうすぐ川崎です。

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川崎宿は市街として発達しているせいか、役所の立てた標識以外はこれと思うものはありませんでした。おいしいものもどうやら駅の向こうのようだし。

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川崎宿を辞し、少し行ったところに少し小ぶりな市場の一里塚がありました。中山道のそれと比べるとだいぶ小さい気がします。一里塚といえば五間四方(約9m)が当時の規格ですが、それにはちょっと届かないような。中山道のような灯篭もないしちょっと残念。

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鶴見川を越えます。鶴見川も狭いながら遊歩道が整備されているようで、川に沿って自転車が走っていたりします。一度、鶴見川の端から端までをやってみたいな。

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保土ヶ谷の宿は今も元気な商店街。週末ということもあって、商店街は歩行者天国になっていました。それ以上に賑って、人人人。押したところで自転車は通れそうもありません。通り抜けることができるのは、度胸の据わったおばちゃんだけ(?)繊細な自転車乗りには無理です。

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商店街の終点、国道1号線にぶつかるところに本陣跡がありました。残っているのは門だけ。横は工事のフェンスと、あんまりな状態。それでも、保土ヶ谷区は旧街道の新しい標識があったり、ウォーキング大会らしきものが行われていたりと、力を入れているようです。

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湘南における僕の行動起点、藤沢橋に到着。いつもは境川、今日は東海道。

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藤沢の宿にはちらほらと古い建物が残ってました。こういう倉を改造した建物とか好きだな。

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大磯宿を過ぎたあたりでカレーのおいしいにおいが。しかし、お昼はとうに過ぎて中途半端な時間です。今度はここをターゲットに来たいな。

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太陽と地平の間には指が4本入ります。指1本で約15分だから、日没まであと1時間ほど。GPSを見れば、正確な日没時間が解りますがこういうアナログな方法もいいでしょう?東海道は松の並木が続きます。

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…ちょっと日没に間に合わなかった酒匂川(さかわがわ)。これを超えたら小田原です。

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小田原に着くと、大手門の鐘がなりました。あわてて撮ろうとした瞬間に明かりが消え、ついでに手が滑ってブレブレに。ああ、失敗。

今日のお宿は小田原お堀端万葉の湯。個別テレビ付リクライニングチェアの大部屋…というか雑魚寝ルームに泊まります。温泉施設なので、いったん入場すると出られなくなります。そこで、入場は少し待って、少し街を散策するのがおすすめ。自転車は万葉の湯の裏手の機械式の駐輪場に停めます。駐輪料金は12時間100円。駅の近くには有人の駐輪場もありますが一人だし、万葉の湯から遠いので今回はパス。

◆2日目

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朝の小田原城。城址公園を回り込んでとった一枚です。大手門側からだと、門や大きな木に邪魔されて、その姿は見えないのですが、裏の丘に上がると、天守閣が拝めます。今日は箱根越え、気合入れていきますよ。

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箱根登山鉄道。かなりの傾斜を上り下りしています。普通の電車じゃ無理そうです。そういう自分もシングルギアでかなりの傾斜を登っています。休み休みとはいえ、普通の人じゃ無理そうです、バカさ加減的に。
今回、自転車のギア比はフロント44T×リア18Tフリーを装備しています。坂をにらみつつ、平地でも速度が落ちすぎないつもりで選択しました。計算上はペダルを90回転で回せば、時速27km/hくらいになるはずです。
  ギア比 44T ÷ 18T = 2.444444...
  タイヤ 700Cの周長 リム径 622mm + (タイヤ幅 23mm - 嵌合幅 0.5mm(推定)) × 2 × π = 2096mm
  1分間で進む距離 = 周長 2096mm × ギア比 2.444444 × 90回転 ≒ 461,120mm = 461.12m ≒ 0.461km
  1時間で進む距離 = 0.461 × 60分 ≒ 27.667km

でもまぁ、時速30km/h越えなら90回転でも回せるけど、それ以下だとどうも回し続けられないです。実際、スピードと回転数には相関関係(トルクとの相関か?)があるようで、スピードが遅いとトルクが軽くて済む分、回せなくなります。時速20km/hだったら、70回転くらいがちょうどいいところでしょうか。25km/hなら80回転くらいかな。そうすると、このギア比で効率よく平地を走るには、だいたい24~26km/hといったところでしょうか。
…なんて、気を紛らわせつつ、1枚しかないギアで箱根越えに挑戦した自分を恨みつつ、宮ノ下、太平台と上ってゆくのでした。

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そんなこんなで、あと1kmくらいで最高地点というところで、思わぬ刺客が現れたのです。背後から荒い息のロード乗りが追い越して行きました。うらやましいことに軽いギア比のクルクル作戦で!!俺だってロードだったらクルクル作戦にするのに!!!
もし、標準的なロードコンポであれば、フロントインナー39T×リア27Tでギア比1.44444444... 断然軽い!もし、コンパクトクランクの34T×リア27Tならギア比1.25925... もっと軽い!!もう歩くのと同じじゃないか!!!…と思った瞬間、意味もなく負けず嫌いの闘志が燃え上がったのでした。持病(?)のひざ痛対策の制限を撤廃。もう、フルトルクの瞬発力総動員で加速し、「最高点を先に踏むのは俺だぁ」とばかりに一気に追い越し、国道1号線最高地点 標高874mに至ったのでした。…我ながらおバカさんだ。競争しているわけでもないのに。。。…あ、独り「狂走」か。

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精進池は…ちょっと残念だ。ならばお玉が池は見ておこうと芦ノ湖方面に下る途中でお玉が池へ寄り道。もちろん、お玉が池へは少し下り。芦ノ湖に戻るには当然登り。でもすっかり坂酔いしてて、「この程度は大したことない」と思えたのでした。「坂酔い」というのは、何キロもの長い長~い坂を上っているうちに3%程度の登り坂が平らに思える現象です。
さて、お玉が池のお玉さん。関所の裏山を通り抜けようとして獄門。首をこの池で洗ったそうです。が、思うに、徳川300年を考えるとお玉さん1人というのは少なすぎる気がします。厳しい関所の取り調べを避ける女性は、実際はもっといたのではないでしょうか。「お玉さん」というのはそういった女性たち全般を指した名前だったかもしれない…なんて。

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「ついた~!芦ノ湖ぉ!!」ということでよくある構図で、お決まりの1枚をパチリ。

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そして一里塚が立派すぎ。市場の一里塚に比べたらとても元気で大きい!

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箱根八里「箱根の山は♪天下の剣♪」の最後「昼なお暗き杉並木~♪」の本物がこれ。旧街道の杉並木が保全されて残っています。どれも本当に立派な木です。説明書きによると、密集した並木は、旅人を風雨や日差しから守るためにあるんだそうです。

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箱根を越えるには関所での取り調べを受けねばなりません。当時は結構厳しく取り調べていたようで、特に女性は髪を解いてその中も調べられたようです。

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関所のすぐ裏の高台には番所があって、芦ノ湖を初め箱根を一望できます。これだけ見晴らしがよければ、昼間に関所を避けて通り抜けるのは厳しいかも。

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などと思いながらしばらく眺めていると、雲間から富士山が顔を出しました。まだまだ、夏の顔です。

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さて、楽しみの下り坂タイムです。三島側の開けた景色が気持ちいい。下り坂は約15km続きます。坂のと中には至るところに自動車へローギアにすることを促す看板がたってます。さらには、ブレーキが故障したときに乗り上げる待避所が何ヵ所かありました。自転車とはいえ、下り坂は「心のローギア」を入れて臨みます。
もっとも、シングルギアで上り坂重視のセッティングではスピードが出たところで足が追いつきません。ギア比 2.444444....で40km/h~50km/h出したら、いったいペダルの回転数をどのくらいにしたものなのか。。。
  1時間に進む距離 40km = 40,000m = 40,000,000mm
  1分間に進む距離 = 40,000,000mm ÷ 60分 = 666,666.666...mm
  ペダルの回転数 = 666,666.666mm ÷ タイヤ周長 2096mm ÷ ギア比 2.444444 ≒ 130回転/分
同様に時速50kmだと。。。
  ペダル回転数 = 1時間に進む距離 50,000,000mm ÷ 60分 ÷ タイヤ周長 2096mm ÷ ギア比 2.444444 ≒ 162回転/分
130回転/分は、瞬間的ならできそうだけど、160回転/分は人間業じゃないですね。ということでエアブレーキ全開で惰性に任せて下ります。

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下りはあっという間。空気が温かくなって地上に降りたことを知ります。三島大社まで1枚。

ひたすらの平坦路に食傷気味になり、左富士では富士山雲隠れといいことなしに、たどり着いた富士駅。ここで天気予報を確認しました。小田原を出るときは15時くらいまでは大丈夫だと踏んでいましたが、富士駅に着いた時点でも、どうやら大丈夫そうです。しかし、目標の掛川は厳しいと判断。静岡を今日の終着地点に定めて再び走り出します。少し「巻き」で。

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由比の旧東海道は少し丘の上にあり、うっすらと伊豆半島が浮かんでいました。旧道を進んでいくと薩堆峠があります。予定ルートでは組み込んであったのですが雨が近いため再度の登りはパス。また今度ということで、国道1号線の歩道に出ます。この付近の国道1号線は、なんと自転車通行禁止。ただし、歩道の幅が広く、人もほとんど居ないので快適です。

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興津でバイパスに別れを告げ見つけたケーキ屋さん。たまたま目に着いたザッハトルテがおいしかったです。ゆっくり見る時間なかったけど。

旅の写真は実はここまで。その後、時折パラッと雨が降る中、江尻宿(清水)を過ぎ、静鉄の草薙駅を過ぎたところで、ついに本格的な雨につかまりました。最初は軒下で止み間を読んでいましたが、空は暗くなるばかり。待てば待つほど天候が悪化しそうなので、半ば自棄で走りだしました。そしてそれを歓迎とばかりに降り出す大雨。雨の中を走るのはいいけど、どうやって電車に乗ったものか。静岡駅についてずぶ濡れの思案です。
結局のところ、トップは予備のシャツに着替え。ボトムはトイレで絞ってちょっとましになりました。と、トイレでもたもたしていたら、駅の放送で、乗る予定の在来線があと3分で最終、あとは大雨と強風のため運休するとのこと。この時点でまだ自転車をたたんでいなかったので、完全アウトです。とても間に合いません。
足止めを食らうにしても、まずは自転車をたたみ、特急料金はもったいないが新幹線の状況を確認すると、幸い動いている様子。それでもいつ止まるともしれないので、お土産を物色する暇もなく、最初に来たこだまに飛び乗ったのでした。ボトムはまだまだ座れるほど乾いておらず、デッキでひたすら東京をめざしたのでした。

◆記録
2日間の走行距離 204km + スタート地点までの30km。
走行にかかった時間11時間50分。移動平均速度17.2km/h。

◆GPSの利用
長い距離を走るときはGPSを使っています。地図ソフトのカシミール3D(http://www.kashmir3d.com/)や地図サイトのLatLongLab(http://latlonglab.yahoo.co.jp/)を使って予定ルートを引き、その予定ルートをkmlファイルやtrkファイルなどでパソコンに保存した後、ハンディGPSへアップロードします。僕の使っているのは何年か前に買ったガーミンの60CSxです。ここにアップロードすると実際に走ったログと同じように記録され、さらに「保存」をすると、好きな色を付けてGPSの地図上に表示できます。
あとは、基本的にこれをなぞって走るだけです。もちろん、思わぬ問題(歩行者天国になっていた、工事で通行止めだったなど)が起きたら、地図を参考に適当に迂回して軌跡に戻れば迷いません。寄り道しても予定ルートが目印になるので、最短で復帰できます。

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Comments

台風接近に向かっての雨中走行お疲れ様でした。
今度は体育の日あたりですかね。

Posted by: クロタマ | October 03, 2012 at 08:24 AM

>クロタマさん
次はちょっと空けて11月を予定しています。
うまくすれば、紅葉が見れるかな、と。

Posted by: だいにゃん | October 03, 2012 at 10:21 PM

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